バクのいびき

医薬品の未来とその他少々ゆるめにブログします。

しんせかい

こんばんは、贔屓の球団の動向が気になり、野球中継のアプリの契約をしようかと考えているバクです。

今年のはじめの芥川賞受賞作である山下澄人さんの「しんせかい」を読みました。

 

山下澄人さんと言えば、劇作家であり俳優でもあり、何度も芥川賞の候補作を出している小説家でもあります。

 

個人的には、この小説は青春の曖昧さをリアルに表現しているように感じました。

 

二十歳ごろの若い男性が俳優を目指して田舎に住み、そこで同じ志を持つ仲間と悪戦苦闘しながら自給自足の生活を送ります。(作中、収容所という表現も出てくることから、とても大変な環境なのだと想像できます。)

 

若いなりに感じたことの全てを理解できない主人公が、田舎に行く前からの女友達が結婚して子供ができたことなどへの言い表すことのできない感情を含めて、作者が若い頃に感じた感情をもとに、執筆していると思いました。

 

私も20代半ば頃、夢を目指し会社を離れた経験がありますが、夢を目指している時はとてつもなく周りの人の普通の生き方が気になり、夢に進む力が弱まるほど不安になるものです。

 

なんとも唐突なラストとなるのですが、色々と不可解なこともあり、それもまた考えさせられる内容でした。

 

さて、以下私見により勝手に評価させていただきます。(あくまで個人的な感じ方です。)

 

トーリー性 4

 話としては、若かりし頃の山下さんの富良野塾での1年間の体験を表したものです。

表現力  4

 表現が曖昧なのが逆に面白いです。登場人物が何を元に行動しているのか気になります。

読みやすさ 4

 わからないところが多々ありますが、ページ数自体は少なくスイスイ読めます。 

学習要素 4

 俳優として大成するためには、人間的に大きくなる必要があることを学べます。

ストレス解消度 3

 夢に向かって何かをしたことのある人は、昔を思い出せるかもしれません。

 

総合評価 

 色々な要素が凝縮されており、青春の曖昧さが記憶に残る本でした。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

蜜蜂と遠雷

こんばんは。

最近サラ・オレインさんがとても気になっているバクです。今回は読んだ本「蜜蜂と遠雷」を紹介します。

 

今更ですが、ようやく今年のはじめの直木賞受賞作である「蜜蜂と遠雷」を読み終えました。

恩田陸さんは本屋でバイトしていた頃から「夜のピクニック」などで噂は聞いてはいましたが、実際に恩田さんの作品を読むのは今作が初めてでした。

 

ピアノの演奏を小説で表現した作品は読んだことがなく、執筆が難しそうだなぁと思いながら読み始めました。

しかし、「蜜蜂と遠雷」では圧倒的な表現力で読み進めるほど心地よく感じました。中でも、風間塵という少年がピアノを弾くシーンは、普通に読んでるだけで鳥肌が立ちました。

 

また、一時期趣味でクラシックを聴いていた時期があり、またクラシックの曲を聴きたいなぁと感じさせる箇所が何箇所もありました。

私は10年近くピアノを弾いており(そこまで上手くはなりませんでしたが・・・)、子供の頃に少しでもピアノを弾いたことがある人なら十分楽しめる作品です。

 

全部で507頁ありますが、全く重く感じることなく断続的に2ヶ月程度で読み切ることができました。題材の希少性もあり大満足の内容です。

 

さて、以下評価ですが、各項目を5段階(1が最小・ 5が最大)で私見により勝手に評価させていただきます。ただ、あくまで個人的な感じ方ですのでご了承ください。

 

トーリー性 4

 コンテストの話のため大体予想通りの終わり方。でも面白い。

表現力 5

 読んでて最高に気持ちがいい表現力。

読みやすさ 4

 とても読みやすい。ただ、短時間では読みきれません。 

学習要素 4

 社会的な要素はありませんが、クラシックの教養は十分養えます。

ストレス解消度 3

 音に浸れるのが吉。ストレス発散できるかは読み手次第ですね。

 

総合評価 

 とてもオススメです。ピアノ好きは読んで損なし。

 

次はこちらも今更ですが、芥川賞受賞作の「しんせかい」を読みます。

(1・2月は忙しくて本が読めなかったんだよなぁ・・・。)

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

2つの大きな事件

どうもこんばんは。バクです。

先週ブログを立ち上げましたが、いきなり医薬品を取り巻く環境について、ビッグニュースが2つもありました。

 

1つ目は、セルジーンの行政処分

これは、医薬品が市場に出た後の安全性に関わる調査の報告をメーカーが調べることを怠ってきたことが原因です。

とはいえ、セルジーンは日本ではとても小さな会社の部類に入る会社で、元々あまり安全性に関わる良い人材が揃っていなかったのでしょう。

本来なら薬を使用して、因果関係が分からなくても投薬された人が死亡した場合には、すぐに厚生労働省に報告する義務がある副作用のデータを、最大6年ほど報告していなかったのです。

他の会社から新しい人を雇ったら、「あれ、この会社の副作用のデータの扱い方おかしいんじゃね?」と気づいてしまったため、急いで会社の中を調べはじめたらしいです。

アメリカが本社だとか、抗がん剤は他の薬と違って見方が難しいだとか、会社の人数が少ないだとかで色々と説明が難しいためか、厚生労働省への報告がかなり遅れて行政処分となってしまったようです。

製薬業界は、大きい会社には優秀な人材が沢山いて競争がありますが、小さな会社では人材不足が続きます。

あまり理解してない人が、安全性の部門と他の部門とを掛け持ちしながら何とか業務をこなしていくことも少なくありません。

 

そして2つ目は、ノバルティスの論文問題の初公判が無罪だったこと。

いやー、これは予想通りでした。

高血圧の治療薬が、承認される前に行っている試験でデータ症例数を増やして改ざんした事件が5、6年くらい前にありました。

今回の裁判では、「意図的に症例数を作り変えて、嘘や誇大な広告をして購買意欲を煽ったので、薬機法違反だ!」という検察側の主張でした。

個人的には、これは医薬品メーカー側は購買意欲を煽るつもりじゃないと思っていました。

というのも、データ数を増やしたいのは基本的には医者の先生の意思だし、製薬メーカーは論文の執筆の手助けはしても、自分達から自ら試験のエキスパートとしてガンガン先生を引っ張っていくという感じではありません。

購買意欲を煽って薬機法に違反すると、会社がとんでもないダメージを受ける行政処分をくらいます。(甘い処分でトップが変わるくらいのもの。)

企業としては、とてつもなくでかいリスクを背負ってまで先生にお願いするメリットが普通に考えればないんです。

実際に症例数は増やされているので、受け入れたメーカーと元担当者を擁護するわけではないのですが、症例数を増やして良い実績を積みたかったのは先生の方な気がします。

 

最近、少しずつ暖かくなって来ましたが、色々な行政処分絡みのニュースが立て続けに起きています。医薬品業界も色々な企業がありますが、やはり規制をきちんと理解している人がいないとうまく回らないような時代になりつつあると感じています。

 

2回目の更新にして、いきなり中々ヘヴィな話題でしたが、次回の更新は週末にのんびりノンアルコールビールでも飲みながら、面白い話題を書きたいです。

 

読んでいただきありがとうございました。

薬のブログをはじめました。

初めまして。

5年ほど医薬品業界で薬に関わる仕事をしているバク好きのものです。

薬価の高い医薬品が最近になり数多く出てきており、日本では医療費の高騰がニュースでも話題におります。

非常にわかりづらい薬の世界のことについて、まだまだ自分でもよく理解できていないことがあり勉強しているのですが、できる限り分かりやすい解説を書いていきたいと思います。

普段の仕事でも話題に挙がったことをまとめて、不定期にブログにupしますので、よろしくお願いします。